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第3章の2 特殊小型船舶(水上オートバイ)の運航の要点まとめ(教則ダイジェスト)
対象免許:特殊小型。この章の17節・要点157本を、課ごとに並べています。
最終更新:2026年10月3日
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本ページは国土交通省「小型船舶の航行の安全に関する教則」の内容をもとにした非公式の要点整理です。
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この章の目次
- 第1課 運航上の注意事項(2節・要点15本)
- 第2課 操縦一般(5節・要点46本)
- 第3課 航法の基礎知識(3節・要点29本)
- 第4課 点検・保守(3節・要点30本)
- 第5課 気象・海象の基礎知識(2節・要点17本)
- 第6課 事故対策(2節・要点20本)
第1課 運航上の注意事項
1-1 水上オートバイ操縦時の心得
- 水上オートバイの操縦時のライフジャケットの着用は法定事項であり、体に合う動きやすい専用のものを選ぶ。
- 水上オートバイの服装は、落水時の衝撃やジェット噴流の水圧を緩和するウエットスーツやドライスーツが望ましい。
- 水上オートバイの履物は、マリンシューズのようにぬれても滑らず、簡単に脱落しないものとする。
- 水上オートバイのエンジン始動は、早朝や夕方にはできるだけ控える。
- 環境対応型ではない従来型の2ストロークエンジン搭載艇は、航行が規制されている水域がある。
- 水上オートバイは、魚類の生息場所や産卵場所となる藻場を航行しない。
1-2 水上オートバイ操縦時の法定遵守事項・ローカルルール
- 水上オートバイは夜間航行が禁止されている。
- 水上オートバイの操縦には特殊小型船舶操縦士の免許が必要で、一級、二級の免許では操縦できない。
- 水上オートバイは自己操縦が義務付けられ、無免許の同乗者に操縦させて免許受有者が後ろに座ることは法令違反である。
- 水上オートバイに乗船する場合は、操縦者だけでなく同乗者もライフジャケットの着用が義務付けられている。
- ローカルルールは法的拘束力の無いものが多いが、初めて航行する水域では必ず確認する。
- 琵琶湖は定められた講習を受講しなければ、水上オートバイの操縦は条例違反となる。
- 水上オートバイを搬入して水面に降ろす場合は、必ず許可された施設などを利用する。
- 水上オートバイの航行区域は、船舶検査証書に記載されている。
- 沿海区域の水上オートバイは、安全に発着できる任意の地点から15海里以内の水域のうち、発着地点のある海岸から2海里以内の水域を航行できる。
第2課 操縦一般
2-1 水上オートバイの運動特性
- 水上オートバイは船底が平滑で浅瀬を航行できるが、船底の吸込み口から砂やゴミを吸い込まないよう注意する。
- 水上オートバイは小型軽量の船体に高出力エンジンを搭載し、船底に抵抗となるものがないため加速がよい。
- 水上オートバイは水の抵抗で減速して停止し、プロペラを反転させて停止することはできない。
- 後進装置やブレーキ装置のある水上オートバイでも、高速航行中の使用が非常に危険な機種がある。
- 水上オートバイは、推進力(ジェット噴流)が無くなると、惰力があっても方向転換はできない。
- 水上オートバイはジェット噴流の向きを変えて針路を変更し、速力に関係なく向きを変えられるため旋回性能が非常に高い。
- 水上オートバイは転覆を前提に設計され、船体がほぼ密封状態で浸水しにくく、人力で簡単に復原できる。
- 水上オートバイは旋回側(ハンドルを切った側)に体重移動して船体を内側に傾け、遠心力に対抗して旋回する。
2-2 水上オートバイの構造
- 水上オートバイの燃料タンクキャップは、緩むと水が混入するので確実に締める。
- 水上オートバイの冷却水検水孔から水が勢いよく出ていれば、冷却水の循環状態は正常である。
- 水上オートバイのスロットルレバーは、引く(押す)とエンジンの回転が上がり、戻すと下がる。
- リバースゲートはジェット噴流の向きを船首方向に変え、水上オートバイを後進させたり疑似的な中立の状態にできる。
- 緊急エンジン停止スイッチは、ロックプレート(クリップ)を差し込んで使用し、引き抜くとエンジンが止まる。
- ジェットインテーク(吸水口)は、推進用のジェット噴流に必要な水とエンジン冷却に必要な水を吸入する。
- 水上オートバイは船底から吸い込んだ水をインペラで旋回加速し、船尾のジェットノズルから吹き出して推進する。
- スロットルレバーを戻すとエンジンはアイドリング状態になるが、インペラは回転している。
- 水上オートバイは舵となる抵抗物がないため、エンジンを止めて推進力が無くなると、行き足が残っていても方向転換できない。
- 水上オートバイの後進時は噴流をリバースゲートで反転させるため推進力は弱くなり、船尾がハンドルと逆に動く機種がある。
2-3 操縦の基本
- 水上オートバイを発進させるときは周囲に遊泳者がいないか確認し、遊泳者がいる場所では航行しない。
- 旋回や減速、停止など今までと異なる動作をとるときは、視認で必ず前後左右の安全を確認する。
- 水上オートバイは体を使って操縦するスポーツ的な側面があるため、操縦前にストレッチなど準備運動を行う。
- 桟橋では操縦者が先に乗船してバランスをとり同乗者が続き、エンジンは同乗者の着座を確認してから始動する。
- 砂浜では船底から砂や小石を吸い込まないよう、腰がつかる程度の水深があるところで乗り降りする。
- 水中から乗り込む場合は、必ずエンジンを停止させ、船尾からグリップハンドルをつかみ、ひざを船尾デッキに乗せる。
- 水上オートバイは、ハンドルを切る角度が一定でも、ジェット噴流が強いほど鋭く曲がる。
- 水上オートバイは加速性が非常に強いので、スロットルレバーの操作はゆっくり滑らかに行う。
- 水上オートバイは、急減速した場合やエンジンを停止した場合は、ほとんど針路を変えられない。
2-4 旋回・危険回避・転覆復原の方法
- 低速での旋回で旋回方向へ倒れそうになったら、スロットルを少し開けて安定を回復させる。
- ハンドルを旋回方向に切りながら、旋回方向に体重移動して船体を傾けるのが中速・高速での旋回である。
- 高速航行中に急旋回すると船体がスピンし、同乗者や操縦者が落水する場合があるので、旋回半径を大きくするか速力を下げる。
- 転覆時は水上オートバイに泳ぎ寄り、エンジンが止まっていなければ緊急エンジン停止コードを抜くかストップボタンを押して停止する。
- 転覆の復原では船尾に貼付された復原回転方向を確認し、誤った方向に回すとエンジン内に水が入り再始動できなくなるおそれがある。
- 転覆の復原は、船尾側からポンプカバーなど船体中央部をつかみ、ガンネル(船縁)を手や足で押し下げて船体を回転させる。
- 3人乗りなどの大型の復原は、横後方でガンネルに足をかけて押し下げ、反対舷のガンネルをつかんで引き起こす。
- 水上オートバイは、スロットルを開けた(ジェット噴流が適度にある)状態でなければ思ったような旋回ができない。
- 低速走行中の危険回避では、ハンドルを避ける方向に切ると同時に体重移動し、スロットルレバーを引いて速度を上げて回避する。
2-5 荒天時の操縦・トーイング時の注意
- 水上オートバイでも、荒天時は航行しないことが原則である。
- 荒天時に波を受ける場合は、できるだけ船首方向から30度以内で受け、波に合わせたコース取りをして走行する。
- 波が高いと眼高の低い水上オートバイは周りが確認しにくく、他の船舶からも発見しづらいので、他の船舶を発見したら早めに避ける。
- 遠浅の砂浜は、波が大きくなると盛り上がった波が崩れ落ち、巻き込まれると転覆のおそれがある。
- ウェイクボードや水上スキーを引くトーイングは、操縦者、見張る同乗者、プレーヤーの3人一組で行う。
- トーイングの見張り役は、後方を向いて座り、合図を伝えるだけでなく後方の安全確認や他の船舶などの情報も操縦者に伝える。
- ビスケットやバナナボートは、水上スキーなどと違い、遊具に乗っている人の意思では制御できない。
- 遊具に乗っている者には、ライフジャケットを必ず着用させ、落水に備えて頭部の保護具も装着させる。
- 他の水上オートバイを曳航するときは、曳航ロープに大きな力がかかるので、スターンアイにロープをつなぐ。
- 水上オートバイが曳航される場合は、曳航用のロープを必ずバウアイにつなぐ。
第3課 航法の基礎知識
3-1 沿岸・湖川における航法
- コンパスのない水上オートバイは、目標に向かって航行するとほぼ進路を保て、重視線(トランシット)を使うとさらに保ちやすい。
- 水上オートバイの航行区域は岸から2海里以内なので、岸近くを航行する場合が多い。
- 岸近くは障害物が最も多い水域であり、自船の位置の確認を誤ると乗揚げ等の事故をおこす。
- ツーリングは必ず2艇以上で行い、先導役や走行順を決めておく。
- 水上オートバイは航続距離があまり長くないため、予備燃料タンクを準備し、給油できるところを必ず確認しておく。
- 同行船がある場合、後続艇は先導艇の引き波の中で航跡の真後ろを避けて航行する。
- 河口は三角波が立つことがあり、やむを得ず航行する場合は沖合で波の周期を観察し、低い波の状態の時に通過する。
- 河川のわん曲部は内側が浅い場合が多く、川幅が急に広くなっているところは中央部が浅い場合がある。
- 川の流れに乗って航行すると針路変更が難しくなる。
3-2 浮標式
- 海上に設置される航路標識の意味や様式などを浮標式といい、頭標(トップマーク)の形状や塗色で意味を判断する。
- 標識の右側(左側)とは水源に向かって右側(左側)をいい、水源とは港や湾の奥部、河川の上流をいう。
- 左舷標識の塗色は緑で、トップマークは緑の円筒形1個である。
- 右舷標識の塗色は赤で、トップマークは赤の円すい形1個である。
- 北方位標識の塗色は上部が黒、下部が黄で、トップマークは黒の円すい形2個縦掲、両頂点上向きである。
- 南方位標識は上部が黄・下部が黒に塗られ、黒の円すい形を両頂点が下向きになるよう2個縦に掲げる。
- 東方位標識は、東側が可航水域で西側に障害物があり、塗色は黒地に黄横帯一本、トップマークは黒の円すい形2個縦掲で底面対向である。
- 孤立障害標識は、その位置又は付近の岩礁・浅瀬等の障害物を示し、塗色は黒地に赤横帯一本以上、トップマークは黒の球形2個縦掲である。
- 安全水域標識は、周辺に可航水域があり標識の位置が航路の中央であることを示し、塗色は赤白縦じま、トップマークは赤の球形1個である。
- 特殊標識は、工事区域等の特別な区域の境界や海洋観測施設があることを示し、塗色は黄、トップマークは黄の×形1個である。
- 西方位標識は、西側が可航水域で東側に障害物があり、塗色は黄地に黒横帯一本、トップマークは黒の円すい形2個縦掲で頂点対向である。
3-3 海図
- 海図の水深は最低水面からの深さをメートルで表したもので、実際の水深は通常これより深い。
- 海図の海岸線は最高水面における海と陸との境界を示し、実際の海岸線は通常これより海寄りになる。
- 干出岩は最低水面で水面上に露出する岩、暗岩は露出しない岩、洗岩は水面とほぼ同じ高さになる岩である。
- 海図の底質の記号は、Mが泥、Rが岩、Sが砂、Stが石、Shが貝殻、Coがさんご、Cyが粘土を表す。
- 港界(ハーバーリミット)は、港則法上の港の境界線である。
- 海図上の距離は海里(マイル)で表し、海図上の2点間の距離をその地点の真横の緯度尺で測定する。
- 1ノット(kt)は1時間に1マイル航行する速力であり、速力(ノット)は距離(マイル)/所要時間で求める。
- 速力には対地速力と対水速力があり、風や流れがあると一致しない。
- 水上オートバイでは、ツーリング時にヨット・モータボート用参考図(Yチャート)など水濡れに強い参考図を使うとよい。
第4課 点検・保守
4-1 発航前の点検(使用前の点検)
- 発航前の点検では、船体に傷や破損がないか、ジェットインテークやジェットノズルにゴミや異物が詰まっていないかを確認する。
- 直噴式2ストロークエンジンはオイルの残量を確認して規定量を満たし、4ストロークエンジンはオイルの量、汚れや粘度を確認する。
- 水上に降ろす前の始動では、燃料タンク内の圧力を逃がすため、燃料タンクキャップを一度開ける。
- エンジンが冷えているときはチョークレバーを引き出し、始動したら必ず戻す。
- 水上に降ろす前の始動で、確認のための運転は冷却水を通さないので短時間で終了する。
- 水上オートバイはジェットポンプがエンジンに直結されており、エンジンを始動すると同時に推進力が発生する。
- 水上に降ろしての始動では、緊急エンジン停止コードを必ず手首やライフジャケットに取り付ける。
- シフトレバーの付いている機種は、急発進事故防止のためリバースゲートが後進又は中立の位置にあることを確認する。
- 水上オートバイの救命胴衣は、色の制限・笛の取付け・再帰反射材の取付けの要件が緩和あるいは免除されている。
- 小型船舶用信号紅炎は1セット(2個入り)を備え、川のみを航行区域とするものは備付けが免除される。
4-2 使用後の手入れ
- 使用後は船体を清水で洗浄し、ジェットインテークやジェットノズルにゴミや異物がないか確認する。
- 冷却水系統の洗浄は、洗浄用冷却水注入口に水道ホースをつなぎ、エンジンを始動してから清水を注入する。
- 冷却水系統の洗浄では、清水の注入を止めて数回空吹かしを行い、残った水を排出した後にエンジンを停止する。
- 金属部分は防錆剤で防錆処理し、可動部は防錆潤滑剤を塗布する。
- 使用後は船尾のドレンプラグを開放し、船内に溜まっているビルジを排水する。
- 使用後は、バッテリーターミナルを取り外し、燃料コックを閉じる。
- 室内で保管する場合は、カバーをかけず、シートを少しずらして通気を良くしておく。
- 格納時には、バッテリー液の比重を点検し、必要な場合は充電する。
- 長期間使用しない場合は、点火プラグを外してオイルや防錆剤を注入し、2・3回クランキングした後に点火プラグを取り付ける。
- ライフジャケットなどの備品類も清水で洗浄して塩分を落とし、十分に乾燥させておく。
4-3 機関故障の原因及び対策
- スターターモーターが作動する場合の燃料関係の原因は、燃料がない、燃料系統の詰まりや損傷による空気の混入、異物の混入である。
- スターターモーターが作動しない場合は、緊急エンジン停止スイッチの装着が不十分なことも原因の一つである。
- エンジンに異常がなく推進力が出ない場合は、ジェット水流の流れに障害がある。
- ジェット水流の障害には、ジェットインテークの異物詰まり、噴出口の異物詰まり、インペラの損傷や変形がある。
- バッテリーが上がってしまうとエンジンを始動することはできない。
- インペラに海藻やゴミが絡まった場合は、水中から可能な限り取り除き、オーバーヒートさせないよう低速で岸に戻り、陸揚げして取り除く。
- 異物を吸い込んだ場合に無理に航行すると、インペラが損傷して航行不能となる。
- エンジンルーム下部に水がたまっている場合は、中高速で滑走航行し、ある程度長い距離を直進して自動排水装置を働かせる。
- 自動排水が追いつかないほどエンジンが漬かる場合は、できるだけ速く陸揚げし、ドレンプラグから強制的に排水する。
- エンジンが水没した場合は、内部に水が回っているおそれがあるので、できるだけ早く専門家の整備を受ける。
第5課 気象・海象の基礎知識
5-1 天気の基礎知識
- 高気圧は、北半球では時計回りに中心から風を吹き出し、中心部では下降気流が発生して一般的に天気はよい。
- 低気圧は、北半球では反時計回りに中心へ風が吹き込み、中心部では上昇気流が起こり雲が発生して一般的に天気は悪い。
- 寒冷前線は、発達した積乱雲で突風や雷を伴い短時間に強い雨が降り、通過後は風向きが急変して気温が下がる。
- 温暖前線は、層状の厚い雲が拡がり弱い雨が絶え間なく降り、通過後は北東の風が南寄りに変わる。
- 停滞前線は気団同士の勢力が変わらず同じ位置に留まる前線で、梅雨前線や秋雨前線がこれにあたる。
- 海陸風は海と陸との気温差による局地的な風で、日中は陸上に向かい、夜間は海上に向かって吹く。
- 波の発達は風力、吹続時間、吹送距離及び風の息の大きさで決まり、いずれも強く長いほど大きな波が発生する。
- 磯波は水深が波長の1/2のところで波形が変形し始め、やがて崩れる波で、小型船舶にとって非常に危険である。
- 三角波は、進行方向の異なる複数の波がぶつかりあってできる波長の短い尖った不規則な波で、小型船舶にとって危険である。
- 突風の前兆は、西に積乱雲や稲光が見える、西の水平線が凹凸している、にわか雨が降ったり止んだりする、急な気温低下である。
5-2 潮汐及び潮流の基礎知識
- 潮汐とは、月と太陽の引力により海面が周期的に上下する現象をいう。
- 満月や新月の頃は大潮といって潮汐が最も大きく、半月の頃は小潮といって潮汐が最も小さくなる。
- 通常は1日に2回の満潮と2回の干潮があるが、場所や時期によって1回のときもある。
- 満潮と干潮は約6時間毎に繰り返すが、周期は6時間より長いので、毎日少しずつ時間がずれていく。
- 高潮と低潮との海水面の高さの差を潮差という。
- 潮流の向きが変わるときのほとんどの流れが停止している状態を憩流という。
- 流向は、風向とは逆に、流れていく方向で表す。
第6課 事故対策
6-1 事故防止及び事故発生時における処置
- 高速で走る水上オートバイは、速度が上がるほど視野が狭くなり前方しか見なくなりがちなので、絶えず周囲全てを見張る。
- 水上オートバイの機関故障は出航前の点検を怠ったために発生しており、適切な点検で事故の発生を防げる。
- 水を吸入するところが水面近くにある水上オートバイは、構造上ゴミを非常に吸い込みやすいので、小さなゴミでも必ず避ける。
- 水上オートバイは、水さえあればどこでも走れると過信しがちなので、水の色や波の立ち方を観察し、異常を感じたら接近しない。
- 衝突事故では、ただちにエンジンを停止し、人命に異常がないか、船体の損傷や浸水がないかを調べる。
- 衝突後に状況を見て引き離すが、急に離すと破口から一気に浸水する場合がある。
- 航行中に機関の異常を感じたら、まずスロットルを戻し、低速で帰港するか岸に着ける。
- 水上オートバイが乗り揚げたら、たとえ後進機能が付いていても、いきなり後進して引き離さない。
- 乗り揚げた水上オートバイは、降りることで船体が浮き離礁しやすくなる。
- 乗揚げの防止には、事前に水深や岩礁・浅瀬の存在を調査し、当日の潮汐を調べて危険がある区域へ近寄らない。
6-2 人命救助、救命設備の取扱い
- 水上オートバイは、その機動性や安全性の高さから、救助用のボートとして広く利用されている。
- 要救助者にはできるだけ素早く接近し、ある程度接近したら最低の速度に落とす。
- 要救助者の横を低速で通過しながら、要救助者の手やライフジャケットをつかむ。
- 救助時にエンジンが作動したままだと、ジェットインテークから着衣が吸い込まれて要救助者がけがをすることがある。
- 救助する際は緊急エンジン停止コードが絡まないよう注意し、要救助者を船尾側に導いて後ろから収容する。
- 要救助者を発見すると周囲の安全確認がおろそかになることがあるので、救助するときも安全確認を怠らない。
- 救助後は水上オートバイ上では適切な処置ができないので、できるだけ早く陸上に向かう。
- 水上オートバイでは、操縦時の動きを妨げない水上オートバイ専用のライフジャケットを着用する。
- 信号紅炎は紅色の炎を連続して1分以上発する遭難信号で、遠方から確認できるよう高い位置で振りかざす。
- 信号紅炎の代わりに携帯電話を救命設備として積み込めるが、航行区域がサービスエリア内であることなど条件がある。
ほかの章
出典
- 国土交通省「小型船舶の航行の安全に関する教則」(https://www.mlit.go.jp/common/001179926.pdf)
上記の内容をもとに、アプリ「船舶免許ウカール」の制作者が要点を抜き出して整理したものです。国土交通省・試験実施機関が作成・監修したものではありません。
続きはアプリで
船舶免許ウカールでは、分野別の演習・本番形式の模擬試験・間違えた問題の復習まで、1つのアプリで進められます。教則ダイジェストもアプリの中で読めます。